「World Art Dubai」は、その名の通り世界中から出展者が集まるアートフェアです。2024年に10周年を迎えるこのフェアには、近年では50以上の国と地域から、300を超えるギャラリーやアーティストが出展しています。2024年は国ごとに展示エリアを分け、さらにそのグローバルな魅力を強調しようとしています。
多くの人が行き交う国際展示場が会場
国際色豊かなのは、出展者だけではありません。ドバイの人口のうち、UAE国籍を持つ人はたったの10%ほど。国外からの投資額の高さでも知られるドバイには、アメリカやヨーロッパから移り住んだ人も多くおり、来場者の顔ぶれもアートの好みも多種多様。「フライトで持って帰りやすい小さめの作品を」という人もいれば、「別荘の玄関に飾るの」と言って80㎝四方の作品を購入される人もいる多様性は、ドバイならではかもしれません。
アートフェアには、様々なバックグラウンドを持った来場者が訪れる
World Art DubaiのFEATURE PARTNERであるジャパンプロモーション。私たちがプロデュースするジャパンアートゾーン「JAPAN TIDE」は例年、会場入り口近くのエリアを占め、来場する人に日本のアートの魅力を発信しています。
訪れた人からは、「高度な技術を持つアーティストたちの、内面を表した作品が多い」、「繊細な感情が美しく描かれている」と、その繊細さや複雑さに感嘆の声が上がります。
毎年出展していることから、「今年もきっと素敵な作品に出合えると思って」と、このゾーンをめがけて来場されるアートファンもいます。
繊細な魅力で他と一線を画した伝統工芸品の展示
毎年、新しい観光スポットが誕生するドバイの街同様、同フェアも毎度さまざまな趣向を凝らし、常に進化を続けています。DJブースを設けたりワークショップを開催したりと、「アートを買う」以上の体験ができるイベントになっているといえるでしょう。
昨年はマンガに焦点を当てたゾーンを新設し、これまでとは違う客層の呼び込みを試みたほか、今年は新たにVIP内覧日を会期外に設けるなどさらなる販売機会獲得のために、前例に縛られず変化を続けているアートフェアです。
常に新しい企画を打ち出してくることも魅力の一つ
今後も目を離せないWorld Art Dubai。今年は5月2日(木)~5日(日)の開催です。
会期後のレポートも、ぜひお楽しみに!