このたび須崎市を訪問したアンバサダー御一行。通訳のサラさん(左から2人目)を交え記念の一枚。
新しい季節を迎え、晴れやかな空気が日本中を包んだ4月2日(月)~5日(木)の4日間、高知県須崎市にフランスから3名の「須崎アンバサダー」が上陸しました。
★「須崎アンバサダー」とは?
昨年7月に開催されたジャパンエキスポ・パリ2017。約24万人の日本ファンが一堂に会したこのイベントを舞台に、「2016年度ゆるキャラグランプリ」で優勝したご当地キャラクター・しんじょう君でおなじみの高知県須崎市が実施したのが「須崎アンバサダー・プロジェクト」です。
ジャパンエキスポ開催直前~期間中に公募で集まった現地の日本ファンの中から、複数のオーディションを勝ち抜いた3名を「須崎アンバサダー」として選出。
彼らを実際に須崎市へと無料でご招待し、美しい自然風景やアクティビティ、食文化など未だ海外では知る人の少ない須崎市ならではの魅力を体感してもらおう!というこの企画には総数1,000人を超える応募が集まりました。
昨年の選考会の様子。ジャパンエキスポ・パリ2017の会場にて。
最終選考はジャパンエキスポが誇る大舞台・さくらステージで!
「須崎アンバサダー・プロジェクト」に関する詳しい記事はこちら!
>>【須崎アンバサダー・プロジェクト】 高知県須崎市がフランスでインバウンド事業を本格展開
>>世界最大の日本文化イベントが今年も開幕!ジャパンエキスポ・パリ2017 開催レポート
厳しい選考を勝ち抜き、このたび須崎市を訪れたアンバサダーはこちらの3名。
いずれも筋金入りの日本ファンであると同時に、その魅力的なキャラクターやアクティブな活動の様子からSNSでも多くのフォロワーを持つ個性豊かな面々です。
(写真左から)
◎旅行ブロガー・Lemee Alexis(ルメ・アレクシ)さん
https://www.facebook.com/recitsdaventures
https://www.instagram.com/alexislemee/
◎映像制作会社社長・Oroque Joel(オロク・ジョエル)さん
https://www.facebook.com/jaweldrocmusic/
https://www.instagram.com/jaweldroc/
◎日本語で歌うシンガー・Yoan(ヨアン)さん
https://www.facebook.com/yoank39/?ref=py_c
https://www.instagram.com/yoank39/
https://www.youtube.com/c/yoank
アンバサダー決定からおよそ10か月の時を経て、遂に3名は須崎市へ。高知空港では須崎市の大人気ご当地キャラクター・しんじょう君が彼らを出迎え、長旅の疲れを癒しました。
到着ロビーでアンバサダーたちを出迎えたしんじょう君
ジャパンエキスポぶりの再会に嬉しさが募る
到着して間もなく、空港ロビーで地元テレビ局からインタビューを受けるなど、早くも注目度抜群の3名。この日以外にも、滞在中はほぼ毎日複数のメディアが彼らを取材し、その日の夕方のニュースで様々な体験の様子が報道されました。
旅の疲れも見せず、しっかりとした日本語で取材に応じたアンバサダーたち
夜には、地元民の集うガレージを改築したバルで賑やかに歓迎会が執り行われました。
会場には市長や市役所の皆さんのほか、昨年のジャパンエキスポに出展した地元業者の方々の姿も。終始和気あいあいとしたムードのなか、3人は流暢な日本語やそれぞれの特技を披露し、須崎市民のハートをぐっと掴みました。
日本式の美味しい「屋台飯」でアンバサダーたちを歓迎!
手厚いもてなしの御礼に自慢の歌声を披露したヨアンさん
ツアー最終日にはシーカヤックにも挑戦
豊かな海と温暖な気候に恵まれた須崎市には、海にまつわる食の楽しみやアクティビティが盛りだくさん!今回のツアーでも、アンバサダーたちは須崎の海の魅力にどっぷりと浸かるコンテンツを数多く体験しました。
★高知名物!カツオの藁焼き体験
とれたての新鮮なカツオ!
高知の美味しいものといえばカツオを思い浮かべる人も多いはず。アンバサダーの3名は、須崎市浦ノ内の体験施設にて、観光客からの人気も高いという本格的なカツオの藁焼き体験に挑みました。
丁寧な指導を受けながら、真剣にとりくむアンバサダーたち
しんじょう君も見守るなか、3人はカツオのさばき方を学び、迫力満点の藁焼きにもチャレンジ。
し「おいしそう・・・だね☆」
カツオの油がしたたり、勢いよく炎があがる
藁の炎に焼かれたカツオには独特の芳醇な香りが染みつき、一同の食欲を誘います。
カツオを切り分けるジョエルさんの、初めてとは思えない手つきに一同びっくり!
薬味をかけて、できあがり!
とれたて・焼き立てのカツオは、もちろん絶品!みんなで美味しくいただきました。
もともと日本の寿司や刺身が大好きだというアンバサダーたち。本場でしか味わえない新鮮な日本の味に感激した様子。
★気軽に本格的な「鯛ラバ」釣り体験!
海のアクティビティを満喫!
須崎市の海には「ハエ」と呼ばれる磯釣りに適した絶好のポイントが無数に点在しており、 岸から20~30分ほど船を進めるだけで壮大な景観を楽しみながら本格的な釣りを楽しむことができます。
アンバサダーの3名も小型船に乗り込み、いざ宝の海へ。近年人気の「鯛ラバ」に挑みました。
※鯛ラバ…真鯛釣りで用いられるルアーの一種「鯛ラバ」を用いた釣り。道具も軽く、巻くだけで釣れるという手軽さから、近年人気が高まっている。
大物を狙うジョエルさん、アレクシさん
ヨアンさんも、地元の方に教わりながら奮闘
この日の「チーム・須崎アンバサダー」の釣果がこちら。
色鮮やかなホウボウ
大ぶりな鯛!
活きのいいホウボウと50cm超の鯛をゲット!
夜には宿に持ち帰り、豪勢な刺身の盛り合わせしていただきました。
須崎の海の幸がてんこもり!日中の釣果を目にも鮮やかな刺身の盛りあわせにし、その日のうちに堪能
夕食の最中、テレビのニュースではその日のアンバサダーたちの活動報告が
竹材専門メーカー・竹虎の工房で職人たちの技を見学
須崎市には、人々の生活に深く根付いた地産品、匠の技によって実現した味わい深い伝統工芸が多数存在します。ツアーのなかでアンバサダーたちは須崎を代表する作り手のもとを訪れ、その魅力に迫りました。
★地元に愛される味!「マルキョーさん」の醤油を堪能
レトロな蔵の外観に映える「共」のロゴ
地元で「マルキョーさん」と呼ばれ親しまれる丸共味噌醤油醸造場の蔵を訪れたアンバサダーたち。製造工程の見学後、丸共が誇る醤油各種の味比べを体験した3名は、深い味わいの奥に秘められた香りの違いを堪能しました。
多種多様な醤油が製品化されていく工程を見学
甘口、濃口、刺身醤油など、異なる味わいを楽しむ
また、蔵の扉に描かれた真っ赤なロゴがとても気に入ったという3名。
社長からは「先々代がこの蔵を開いたとき、地元の仲間と『共』に口福になろう、頑張っていこう!という意味を込めてこのロゴを作ったんです」という裏話を聞くことが出来、そのエピソードにも深い感銘を受けたようです。
★圧巻の職人技!「迫田刃物」に触れる
職人の魂宿る逸品がこの工房でつくられる
400年の土佐打刃物の伝統技法を受け継ぎ、鍛造にこだわる「迫田刃物」の工房を訪れたアンバサダーたち。高温に熱された鉄と鋼を、冷める前に一気に叩ききるには熟練の技が必要だといいます。
400年の歴史を背負う迫田刃物ならではのこだわりを伺う
カーン、カーンとすがすがしく響き渡る金属音と真っ赤に燃える刃の美しさは、その場に居るすべての人を魅了しました。
実際の作業工程も体験させていただき、「本物」を追求する日本の職人たちの仕事ぶりを間近で感じることができました。
高温で真っ赤に発光する刃を叩く工程を体験したアンバサダーたち
★日本で唯一の“幻の竹”!「竹虎」の竹細工に出会う
全国でもここにしかない虎斑竹の竹林へ
2017年のジャパンエキスポにも出展した竹材専門メーカー・竹虎では日本の工芸の美しさを堪能。全国唯一という虎斑竹(とらふだけ)を材料とする、独特の風合いに包まれた竹虎製品は、使えば使うほど手になじみ、生活にやさしい温もりをもたらしてくれます。
竹細工でできた車など、目を引く変わり種も
アンバサダーたちは、普段は立ち入ることの出来ない虎斑竹の竹林に特別に案内してもらい、あたり一面に宿る自然のエネルギーを全身に浴びながら、職人たちのものづくりに対する熱い思いに耳を傾けました。
神聖な空気漂う竹林で語られる、伝統工芸への思い
竹虎Facebookページより
ツアーの思い出を日々たくさんの写真で記録
何気ない風景やのどかな時間の流れに身も心も解れたという一同
旅の合間には、広がる田園風景を眺めながらほっと一息。充実したスケジュールの途中でふと出会うこうした穏やかな景色も、3人の心を深く癒したようです。
市長との面談を通じて4日間を振り返る
4日間を通じて須崎市の魅力を味わい尽くしたアンバサダーたち。最終日には市長のもとを訪れ、濃密な日々を振り返りながら、感謝の言葉を述べました。
Joelさん
「この4日間で僕たちが経験させてもらったような、歴史や伝統文化が深く息づいた須崎市の皆さんの暮らしに興味がある外国人はたくさんいると思う。ぜひこれからいろんな形で配信していきたいです。
これでサヨナラにはしません。必ずまた来たいです」
Alexisさん
「僕はフランスの地方出身なので、日本の地方ならではの自然や日々の暮らしに触れることが出来て心が安らぎました。実際に日本に来たのは今回が初めてですが、一番初めが須崎市でよかった。自分のブログで、ファンや友人たちに須崎市を勧めたいです」
Yoanさん
「人生最高の4日間でした。今回のツアーを通して、須崎市の皆さんやスタッフの皆さんと出会えて良かったです。食べ物も美味しく、毎日楽しいことばかりでした。本当にありがとうございました」
無事ツアーの全工程を終えたアンバサダーたちに、市長からは労いの言葉とともに「アンバサダー認定証」が授与されました。
3名はこれからも須崎市と協力し、その魅力を世界中に伝えていきます。
ジョエルさんInstagramより。認定書授与式の模様。
須崎市滞在中にも随時SNSでその模様を紹介し、多くの「いいね!」を獲得、須崎市の魅力を世界中に発信してくれた3名。
ツアーが終わった現在も、思い出を一つひとつ大切に振り返りながら、当時の写真や動画をシェアし続けてくれています。
ヨアンさんInstagramより。早くも須崎が恋しい様子。
アレクシさんInstagramより。須崎の海を満喫!
本ツアーの様子は、連日多くのメディアで取り上げられました。
■テレビ高知(映像あり)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180402-00010000-kutvv-l39
https://news.goo.ne.jp/article/kutv/region/kutv-20180402203848899.html
■高知新聞
https://www.47news.jp/2235242.html
■伝統工芸 青山スクエア
http://topics.smt.docomo.ne.jp/article/kutv/region/kutv-20180404203013273
■dmeruニュース
http://topics.smt.docomo.ne.jp/article/kutv/region/kutv-20180404203013273
https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/kutv/region/kutv-20180402203848899
2017年のアンバサダー最終選考の様子
外国人観光客の誘致活動の一環として、海外から見た須崎市ならびに日本の伝統・地域文化のPRや、さらなる魅力開発に取り組むべく実施された「須崎アンバサダー・プロジェクト」。
地域の魅力を発信するというだけに留まらず、市全体を巻き込んでの豊かな文化交流となった第1回に続き、このたびなんと第2回選考会の開催が決定!
昨年と同じく、7月のジャパンエキスポ・パリの大舞台にて、フランスの日本ファンの皆さんによる熱い戦いが繰り広げられます。
果たして今回はどのようなメンバーが「須崎アンバサダー」に就任するのか、そして彼らが次回の「須崎アンバサダー・ツアー」を通じて出会う、よりディープな日本の魅力とは。
本年の選考会の模様は、当ホームページでも随時お伝えしてまいります。
乞うご期待ください!