3月19日(月)、全国でパブリックアート事業を展開する公益財団法人日本交通文化協会によるオリエンテーション
ジャパンプロモーションでは、3月15日(木)~31日(土)の期間、UAE(アラブ首長国連邦)アブダビのアーティスト、キュレーター、デザイナーらで構成された視察団を受け入れ、日本のパブリックアートを中心とした研修プログラムのコーディネート業務を担当しています。
2017年より、ドバイで日本文化発信事業「JAPAN TIDE」を行っていることもあって、このたび当事業に協力させていただくこととなりました。
3月16日(金)、アーティスト支援機関「TOKAS Hongo」を訪問
“the Year of Zayed”の100周年ロゴ
UAEでは、建国の父シェイク・ザイードの生誕100周年となる今年を“the Year of Zayed”とし、さまざまな記念事業が展開されています。
その一環として、UAEアブダビの不動産・都市開発・投資会社Aldar Properties PJSC社の主催のもと、アブダビをはじめとするUAEの首長国にパブリックアートを設置する事業が始まり、各分野専門家からなる視察団が、日本に派遣されることに。
「トーキョーアーツアンドスペース本郷(TOKAS Hongo)」「公益財団法人日本交通文化協会」など東京でのパブリックアート研修を皮切りに、広島、京都、金沢など各地の主要文化機関、美術館、工芸工房などへの取材、ワークショップ、フィールドワークが実施されます。
TOKAS Hongo 事業主任の鬼頭早季子氏、プログラムディレクターの近藤由紀氏による運営説明。質問やディスカッションも活発
3月19日(月)には、日本交通文化協会のご案内による東京パブリックアートツアー
同協会参与、西川恵氏に解説をいただきながら、末広町、上野、新宿のパブリックアートを研究
新宿アイランドタワー前のパブリックアート「Love sculptures」にて
視察団メンバーは、アブダビの政府文化機関「アブダビカルチャーアンドツーリズムオーソリティー(TCA)」開発ディレクターのシェイハ・アルキタビイ氏を筆頭に、インテリアデザイナーのライサ・アルキタビイ氏、財務コンサルタントのマリアム・アルマアマリー氏、文化コンサルタントのハルード・アルアティヤート氏、グッゲンハイム美術館アブダビなど数々の有名展覧会を手掛けたキュレーターのムニーラ・アルサーイグ氏ら5名。
UAEでは、故シェイク・ザイードをはじめ親日家が多く、日本の技術、教育、文化などに対する関心も高く、政府は積極的に日本の優れた点を自国に取り入れようとしています。しかしながら、両国間の文化交流事業はまだまだ少ないのが現状です。
そうしたなかで、当事業は、両国の相互理解を深める貴重な交流事業としての役割も担っています。
東京研修後の視察団は、23日(金)より、広島平和祈念館、直島の地中美術館、京都の金箔工芸工房、金沢21世紀美術館などを訪問し、最終日に再度東京へ。アニメーションスタジオ見学、伝統文化体験にて締めくくられます。
それら日本での調査成果を元に、アブダビ帰国後、パブリックアート作品群の制作・監修にあたっていくという、非常に重要な視察プログラムとなっています。
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広島の「原爆の子の像」。平和を願う日本独特のパブリックアート
直島のシンボルともなっている、草間彌生の代表作
近現代のパブリックアートはもちろん、日本の伝統的な建造物、景観の美意識にも、じっくりふれていただきます