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佐賀県唐津市、ジャパンエキスポで唐津焼を初PR 【サガテレビ・毎日新聞・朝日新聞他】

2017.6.30
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EXPO鳥巣窯壁面写真_R_R

写真:唐津焼窯元・鳥巣窯(とりすがま)提供

唐津焼がジャパンエキスポに初登場

2017年6月29日(木)、佐賀県唐津市の支援でジャパンエキスポ・パリ「WABI SABI」パビリオンへの出展を決めた唐津焼3窯元の陶芸家が、峰達郎市長を訪問し出展への決意を表明しました。
初めて唐津焼がジャパンエキスポでPRされるとあって、サガテレビ、毎日新聞、朝日新聞などで大きく報じられました。

>>サガテレビ公式サイトへ
>>毎日新聞記事へ 2017年6月30日(金)掲載
>>朝日新聞記事へ 2017年7月2日(日)掲載

世界の「唐津ブランド」へ

2017年、ジャパンエキスポで唐津焼のブランド強化に挑む唐津市。
川上英之さん、岡本修一さん、岸田匡啓さんら若手3名が現地に渡航し、唐津市が構える9平米の特設ブースで技と魅力をアピールします。

中里太郎右衛門

中里太郎右衛門陶房(なかざとたろえもんとうぼう) 十四代中里太郎右衛門さん
1596年に初代 中里又七が開窯したのが始まりとされる、今年で421年を迎える名窯の当主です。2002年、十四代中里太郎右衛門を襲名。伝統的な唐津焼を守りながら、新たな唐津焼への挑戦を続けています。

中里太郎右衛門陶房 川上英之さん
今回のジャパンエキスポ出展について「唐津焼の400年の歴史を守り伝えるためにも、海外の反応をしっかりとらえ、今後の作品づくりの参考にしたい」と決意を述べました。

岡本修一

作礼窯(さくれいがま) 岡本修一さん
「土と語らい、炎の声に耳を傾け流れゆく作礼山の自然の中で作陶に励んでおります。」

岸田匡啓

鳥巣窯(とりすがま) 岸田匡啓さん
「400年以上続く唐津焼の伝統技法を継承しつつ、現在のグローバルな最先端の食文化にも通用する器を作ることを目指しています。同時に私は本格的な茶道(お抹茶)のための器と日本酒のための器にも力を入れています。」

唐津焼の伝統を次世代に

唐津焼は素朴ななかに味わいのある風合いで、多くの焼物ファンから愛されてきました。江戸期、西日本を中心に、「唐津」はやきものの代名詞にまでなり、やきもの全般のことを指して、東日本でいう「せともの」に対して「からつもの」と呼ばれていたほどでした。

二度にわたる豊臣秀吉の朝鮮出兵の折、朝鮮のやきものの職工たちを連れ帰ったことを機に各地に窯場が形成され、作風や種類も豊かになっていきました。慶長年間(1596-1615年)、生産量が増大し全国に流通するようになり、唐津焼は最盛期を迎えます。

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その後、有田などの磁器生産の興隆により、唐津焼は一時衰退しましたが、江戸時代を通して唐津藩の御用窯としての伝統を守り続けました。
再びかつてのような勢いを見せるのは、昭和初期に御用窯だった中里家の十二代中里太郎右衛門(無庵・のちの人間国宝)が、古唐津の窯跡を発掘し古唐津の技法を復活させてからのことです。

今日、窯元の数は増加し、歴史を踏まえながらもそれぞれの作風で新たな唐津焼が生まれ続けています。

※参考資料:『唐津焼の歴史と今』唐津市発行

中里太郎右衛門窯。

Japan Expo Paris 2017
会期:2017年7月6日(木)~7月9日(日)
会場:パリ、ノール・ヴィルパント展示会場
>>Japan Expo 公式ホームページ
>>伝統・地域文化パビリオン「WABI SABI」出展についてはこちら

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