アラブ首長国連邦国・ドバイは、かつては国土のほとんどを砂漠に囲まれた資源の乏しい国で、漁業や真珠の輸出を主な産業とした小さな漁村に過ぎませんでした。現在の地位への劇的な変貌のきっかけとなったのは、1996年に海底油田が発見されたことです。産油が国の巨大な産業になり「オイルの信用」を背景に世界中から巨額の投資を集めるとともに、石油依存経済からの脱却を図り、国を上げてハード、ソフト両面のインフラの充実に力を入れました。 数えきれないほどの巨大コンテナ船で物資が運び込まれ、「世界の3分の1のクレーンはドバイに集まっている」と言われるほどの急速な開発を経て、超高層ビルや高級ホテル、多くのショッピングモールなどが立ち並ぶこととなりました。
EXPO2020の開催都市にドバイが決定。金融、観光の世界都市の名を冠し、巨額の富を集めるドバイが国を上げて、壮大な規模の万博を開催することにも、世界中から注目が集まっています。完成すれば世界一のテーマパークとなることが予想される、現在建設中の「ドバイランド」や、「パーム・アイランド」などが完成するのもこの2020年頃とされており、世界中からの観客を迎えるためのメトロポリスの完成に期待が寄せられています。
「ワールド・アート・ドバイ」は、国際経済の中心「ワールド・トレード・センター」が主催し、自らの国際商業施設において開催されています。都市の魅力と経済特区(フリーゾーン)の強みを生かした、ビジネス志向の強いアートフェアです。
ジャパンプロモーションからは、20名のアーティストが出展します。美術品売買を業務とする買付け(バイヤー、ディーラー、ブローカー、ギャラリスト)や、コレクター、美術館関係者のほか、内装、装飾を目的とする不動産デベロッパー、商業施設、ホテル、飲食店などの店舗関係者、投機を目的とする金融関係者など、さまざまな層が来場します。継続的なプロモーションやより強固なコンタクトの構築を目指し、伝統工芸品から写真、オブジェまで、日本のアートのさまざまな魅力を発信してまいります。