2016年5月27日(金)~29日(日)、ルーヴル美術館直通のサロン「カルーゼル・ドゥ・ルーヴル」において、アートフェア「Salon Art Shopping」が開催されました。カルーゼル・ドゥ・ルーヴルは、ファッションの世界最先端をいくパリ・コレや、数々のファッションショーなどが日々きらびやかに行われているサロンスペースです。
初日のレセプションでは、アート関係者のためだけに会場を開放し、盛大なパーティーが開かれます。パリらしく華やかにドレスアップしたVIP来場者が会場を彩りました。
フランス国内のギャラリー・アーティストのほか、イタリア、ロシア、オーストリア、韓国など、世界各国からの出展で賑わいました。前年にも増して盛況で、エントランス周辺が入場を待ち侘びる人々の姿で溢れ返りました。
ジャパンプロモーションでは、15名の作品出展をサポートしたほか、近日パリ市内で開催される日本美術展覧会のPRも展開しました。パリにおけるさまざまな人脈と、アーティストとの橋渡しを行うことができました。
日本ならではの精巧な手仕事にも注目が集まり、今回は木象嵌の技術を用いた作品の売れ行きが好調でした。
また、出展アーティストへの熱心な仕事のオファーやコネクションの広がりも多く、作品に対する共感・感動からビジネスチャンスが生まれるのもアートフェアの醍醐味。出展者と来場者、互いが刺激を受け合い、新しい可能性を創り上げる場とも言えそうです。
右、エコール・デ・ルーヴル教授エリック・モンサンジョン氏。
ニューカレドニア出身のアーティスト、Gemmanickさん。
画家を志して日本に渡り、東郷青児に「唯一無二の感性を持つ作家」と称えられ、東郷の愛弟子として2年間を日本で過ごしました。
川端康成によって作品買い上げにも至り、1973年二科展大賞受賞、天皇皇后陛下に謁見。母国の切手には、彼女の絵画が採用されています。
東郷に見出されたことへの感謝の思いは今も尽きることがなく、日本への親愛の気持ちが大きいのだと言います。踊りながら日本の歌謡曲を披露するなど、とても陽気な一面も。
会期中、何度もジャパンプロモーションのブースに立ち寄ってくださり、出展アーティストへの熱いメッセージもいただきました。フランスと日本人アーティストの深いご縁がもたらした出会いでした。
Gemmanickさんの自宅アトリエにお招きいただいて作品を鑑賞。
本年秋、下記日程で出展を予定しています。
>>Salon Art Shopping 公式ホームページ(フランス語)
>>アートフェア:世界の主要アートフェアへの出展手配