2019年「WABI SABI」パビリオン エントランス
2019年7月。太陽の眩しい日差しが降り注ぐ夏真っ盛りのフランス・パリで、今年もヨーロッパ最大のジャパンイベント「Japan Expo Paris – ジャパンエキスポ –」が開催されました。
日本のカルチャーを愛する3人の若者らによって創設されたJapan Expo – ジャパンエキスポ –も今年で遂に20回目の大きな節目を迎え、来場者数は過去最高を予測。熱狂の4日間を通じてその結果に誰もがたしかな手ごたえを感じるなか、会期後の公式発表が待たれています。
同イベントでは、これまでの歩みを振り返りながら未来へとつなげていく様々な企画が用意されました。マンガ、アニメ、ゲーム、音楽、ファッション、映画など日本が世界に誇るポップカルチャーから、伝統文化、日本食、文学まで、日本ならではの美意識を起点としたバラエティに富んだコンテンツの数々は、連日訪れる多くの来場者を熱狂の渦へと巻き込みました。
ヨーロッパ中の日本ファンが待ち焦がれる夢の祭典!
広大な会場を埋め尽くす日本ファンたち
日本らしい装飾で華やかに彩られた場内
日本ではお馴染みの伝統文化やモチーフが各所に出現
最新のVRを楽しめる体験ブース
日本の「食」にまつわるコンテンツも毎年大人気!
多くの日本ファンが思い思いのコスチュームで着飾りイベントを満喫した
WABI SABIスペシャルショー「奉(たてまつる)」
ジャパンプロモーションは、「ホンモノの日本文化」を伝えることをコンセプトに展開する伝統・地域文化パビリオン「WABI SABI」をプロデュース。9年目を迎えた今年は過去最大となる104組のアーティストにご出展いただき、多様性に富んだ魅力的なジャパンコンテンツを力強く発信しました。
老若男女問わず多くの来場者が訪れ、日本文化の魅力に触れた
独自の表現で魅せるアーティストが多数集結
知られざる日本の風習や美意識が、多くの来場者を魅了
日本を愛する気持ちが日仏を繋ぐ!
今年のWABI SABIのテーマは「奉(たてまつる)」。長年にわたり日本を愛し続けてくださるフランスの皆様への敬意と感謝を込めて、WABI SABIでは4日間の会期を通じて魅力的なアーティストたちによる上質な日本文化体験を多数紹介しました。
日本人ならではの細やかな手仕事が光る
漢字をモチーフにしたアートも人気
新元号「令和」にちなんだアイテムも
パビリオンでは連日「カワイイ!」の声が多数あがった
毎年恒例となった、パビリオンのテーマに合わせた一日一回のスペシャルショーも相変わらずの人気。
粛々と読み上げられる祝詞を合図に、黒とゴールドを基調とした重厚感のある華やかな衣装を身に纏ったパフォーマーらによる“練り歩き”のパフォーマンスが始まると、居合わせた多くの来場者たちが驚きの表情でその場に立ち尽くし、行方を見守りました。
圧倒的なオーラを放つ一団の登場に、パビリオン内は騒然
ショーの開幕を告げる「祝詞」のパフォーマンス
多くの人々がカメラを構え、その動向をじっと見守った
「日本の美」を体現した一団がステージ中央に集結すると、その圧倒的なオーラにカメラやスマートフォンを構える人々が後を絶たず、WABI SABIは一時大いに沸き返りました。
ボイスパーカッションや箏の生演奏など、臨場感あふれるサウンド演出にも注目
一日一度のスペシャルショーを観に、WABI SABIには多くの人が詰めかけた
WABI SABIでしか買えない、上質で個性的なアイテムが人々を魅了!
過去最大のスケールで展開したWABI SABIパビリオンでは、4日間を通じて歴代最高の売上げを達成しました。
日常を彩る和小物は毎年安定した人気
気に入ったアイテムを買い求めてレジには連日長蛇の列ができた
似顔絵と書を融合させたワークショップも大人気
書道家ブースではその凛と美しい筆さばきに多くの人の目が釘付けになった
日常に和のテイストを取り入れやすい折り紙ピアスや扇子などといった服飾アイテムから、日本ならではの文化体験ができるおみくじブース、アーティストに好きな文字をオーダーできる書道ワークショップなど、ブースごとに多様な賑わいを見せ、パビリオンは連日大いに賑わいました。
来場者のなかには、毎年WABI SABIに来ているというリピーターも多数。なかには「昨年のWABI SABIで仲良くなったアーティストにまた会いたくて来ました!プレゼントも持ってきたのよ」と話す熱いファンの姿も。
また、SNSを通じて事前にアーティストの情報を知り、わざわざブースを探して訪れる来場者も多く見られました。
2018年のWABI SABIで出会ったアーティストに紅茶のプレゼントを持参し来場した女性
毎年必ずWABI SABIを訪れる熱いリピーターも年々増殖
今年もジャパンプロモーションでは、日本各地の地域プロモーションを総合的にサポート。その愛くるしい姿で毎年フロアの人気をさらう栃木市の「とち介」、華麗なダンスパフォーマンスを披露した大阪府枚方市の「みっけちゃん」など注目のご当地キャラクターも続々と登場し、その地域にしかない魅力を来場者に熱心に伝えました。
とち介は連日観光エリアで地元の魅力をPR
エネルギッシュなパフォーマンスと愛嬌のあるキャラクターで人気のみっけちゃん
ICHIGOステージでは大人気のご当地キャラクターのくまモン、しんじょう君と夢のコラボレーションステージが実現!
会場を大いに沸かせた、総勢20名を超えるパフォーマーによる大迫力の殺陣パフォーマンス
本年も、ジャパンプロモーションがプロデュースするSAKURAステージ、ARTステージには多彩なアーティストが数多く出演し、会場を大いに盛り上げました。
■SAKURAステージ
色鮮やかな花魁ショー
WABI SABIパビリオンのすぐ隣、ホール5a中央に位置するSAKURAステージでは、その広々とした舞台を活かした大迫力のパフォーマンスが連日会場を多いに盛り上げました。
ドラマチックな殺陣パフォーマンス、アクロバティック要素を盛り込んだ絢爛豪華な花魁ショー、毎年大人気の応援団パフォーマンスなど、バラエティに富んだプログラムが連日繰り広げられ、多くの来場者を魅了しました。
客席参加型のサムライショーも人気
日本伝統の応援団パフォーマンス。終演後には大きなスタンディングオベーションが
筆に込められた静かな情熱が客席を魅了した書道パフォーマンス
連日超満員で立ち見も出たSAKURAステージ
7日(日)のフィナーレには、会期中にSAKURAステージに出演した全アーティストが壇上に上がり、イベントの終焉を盛大に祝いました。
出演者と観客の熱い思いが一体となったフィナーレ
■ARTステージ
クリエイティブなプログラムが連日披露されたARTステージ
WABI SABIパビリオン正面中央に位置するARTステージでは、ステージと客席の密接な距離感を活かした個性的なステージが多数展開。臨場感抜群の書道パフォーマンスや、和楽器の知られざる魅力を多角的に発信するライブパフォーマンス、日本の美の可能性を提示する新感覚のファッションショーなど、華やかなプログラムが次々と披露され、訪れた人々にフレッシュな日本の魅力を伝えました。
殺陣×書道×和楽器演奏の融合
箏の澄んだ音色と歌声が会場を包み込んだ
大筆を使った迫力満点の書道パフォーマンス
パフォーマンス後にはアーティストと記念撮影を行ったり、会話を楽しむなどコミュニケーションを深める来場者らの姿も多く見られました。
熱気冷めやらぬ終演後の交流
ARTステージでも連日多くのファンが客席を埋め尽くした
司会者、歌手、女優、コスプレイヤーと多彩な経歴を持つ人気インスタグラマー・Giorgiacosplay氏(右)
会期中には日本文化を愛する様々なゲストがWABI SABIを訪問。駐フランス日本国特命全権大使の木寺昌人氏はJapan Expo創設者のトマ・シルデ氏と共にパビリオン内を周遊しました。
WABI SABIを訪れた木寺昌人駐フランス日本国特命全権大使
その他、複数の現地メディアや世界各国にフォロワーを持つ人気コスプレイヤー、フランスでビジネスを展開するバイヤーなども訪れ、世界的人気を誇るJapan Expoのなかでも伝統文化部門の「核」として強い存在感を示してきたWABI SABIの魅力に、ゲストそれぞれの視点から迫りました。
13万人以上のフォロワーを持つインスタグラマー・robincyn氏(右)も来場
日本ブランドやデザインアイテムを扱うパリのギャラリー担当者ーもWABI SABIを訪れ、最新の日本グッズをじっくりと見てまわった
フランス国内で様々な日本のアイテムを取り扱うショップで働くバイヤーの女性は、WABI SABIパビリオンを隈なく歩いて回り、自身の琴線に触れるアイテムを捜索。
華やかな清水焼の器、沖縄に古くから伝わる紅型染めや手作りの温もりが伝わるこぎん刺しの和小物、華やかな色合いを楽しめるだるまなど、古き良き伝統のなかにも新たなアイデアが光る手工芸の作品に特に惹かれた様子で、気に入った商品を次々と手に取り、アーティスト本人と話し込む様子も見られました。
ショップバイヤーの女性によるInstagram投稿
フランス在住の日本ファンに向けた情報サイト「lejapon.paris」、今注目のポップカルチャー情報を数多く取り扱う「Geek」、日本文化、エンターテインメントの最新情報を発信する「Journal du Japon」の記者らも、それぞれの視点からWABI SABIの世界観に注目。
取材の様子は後日それぞれのウェブサイト、Facebookにて取り上げられ、高い注目を集めています。
>>lejapon.paris「Japan Expo 2019 20e impact : notre avis !」
>>Journal du Japon「Japan Expo 2019 : des courtisanes et des artisans à Wabi Sabi !」
開催20回目という大きな節目を経て、2020年はいよいよ東京オリンピックイヤー。フランスは勿論、世界規模で日本文化に対する関心はますます加速していくことが予想されます。
2020年の「WABI SABI」も、より一層のスケール感、バラエティに富んだ魅力で、必ずまたこの地に帰ってきます。ご期待ください!
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