2018年4月。眩しい太陽光が降り注ぐUAE・ドバイにて、ジャパンプロモーションが手がける日本文化発信事業「JAPAN TIDE」が実施されました。
2017年に始まり、今年で2年目を迎えた「JAPAN TIDE」。昨年に引き続き、UAEを代表するアートフェア「World Art Dubai」への参画を軸として、長い歴史に育まれた日本の伝統美術から、日本の美意識を活かした現代アート・工芸品まで、魅力的なジャパンアートを広く紹介するべく、各所で様々なイベントを実施しました。
>>2017年「JAPAN TIDE」の開催レポートはこちら!
会場のワールド・トレード・センターには連日世界各国からアートファンが足を運んだ
UAEを代表する国際アートフェア「World Art Dubai」。秋から続くドバイのアートシーズンを締めくくるこの一大イベントに、今年も日本から多くのアーティストが出展し、注目を集めました。
書画家:麗清氏ほか、アーティストたちの「技」が来場者を魅了
伝統と革新が調和した最先端ジャパンアートもお披露目
ジャパンプロモーションが運営する場内最大規模のジャパンアート専門ブース「JAPAN ZONE」にご出展いただいたのは全41組、約300点にものぼる作品の数々。
日本人ならではの感性が息づく繊細な色づかいやフォルム、凛とした美しさは来場者たちを釘付けにしました。
訪れた人々のリアルな反応を目の当たりにできるのもアートフェアならでは
心に迫る逸品との出逢いを求め、たくさんのアートファンがJAPAN ZONEを訪れた
匠の技が光る作品の数々に驚きの声が多数寄せられた
UAEの国鳥・鷹をモチーフとした作品も人気。お気に入りの作品の前で記念撮影をする男の子。
会期初日となる4月18日(水)には、アートに造詣の深い現地VIPが多数来場。世界各地のシーンを賑わせるアートの国際競演に、目の肥えたVIPたちもご満悦な表情を浮かべました。
初日の来場で注目を集めたUAE経済界の若きホープ・Buti Saeed Al Ghandi氏
大の日本好きとしても知られるシェイク・モハメッド文化理解センター(SMCCU)のRashid Al Tamimi氏
UAEで絶大な人気を誇る日本人インスタグラマー・マンスール氏(左から2番目)
また、同日夜にはJAPAN ZONEご出展アーティストらによるパフォーマンス・ワークショップイベントも開催。ダイナミックなステージや参加型のワークショップを通じて、ジャパンアートの真髄を力強くアピールすることに成功しました。
全長8mにも及ぶ壁面を使った大迫力の書画パフォーマンス
大きな筆を用いた揮毫パフォーマンスは会場を圧倒
絵具を使ったカラフルな書道ワークショップには参加希望者が殺到
水墨画ワークショップでは個性的な作品がたくさん誕生した
和気あいあいと進行した折り紙ワークショップ。カエルの形が大人気。
「舞妓の日常」をテーマに写真を撮り続けるアーティストの作品を購入した女性
JAPAN ZONEを彩った魅力的なジャパンアートの数々は、多くの反響を呼び、ほかならぬ逸品との出逢いを果たした人々の手に渡ってゆきました。
大胆な感性に彩られた版画作品はこちらの男性の手に
ブースでひと際目を引くダイナミックな布作品に一目惚れ、購入を即決意したという男性(中央)
会場には4月に来日したアブダビのアーティスト御一行の姿も。ジャパンアートの素晴らしさを改めて語ってくださいました。
「美しすぎる!」「こんなクールなの見たことないよ!」と絶賛の言葉を口にする作品購入者と、彼らのストレートな表現や喜びの表情に笑顔で応える出展アーティストたち。芸術に愛を注ぐ人々の、国を越えた親密な心の交流が会場のあちらこちらで実現しました。
各国のアーティスト・ギャラリストと肩を並べステージにあがったJAPAN ZONEご出展アーティスト(右から4番目)
毎年全出展者のなかから選出される「World Art Dubai Awards」の「Gallery Award」部門に、本年はジャパンプロモーションからご出展いただいたアーティストグループのブースがノミネートされました。
世界の絶景をおさめたダイナミックな写真アートで会場の視線を独占した彼ら。
会期中には複数のUAEのギャラリーやロンドンのギャラリーから声をかけられ、さらにはアブダビの五つ星ホテルで6週間の展示会企画をオファーされるなど、大きな爪痕を残しました。
自然風景の美しさや力強さをストレートに伝えてくれる写真アートには連日多くの来場者の熱視線が注がれた
JAPAN ZONEを訪れたArt Hub Dubai GalleryオーナーのAhmed Al Yafei氏
そのほかにも、このたびJAPAN ZONEにご出展いただいたアーティストの多くが、会期中に今後の活動につながる成果を残しました。その一部をご紹介します!
●ドバイ有数のリゾートエリアに展開するギャラリストの目に留まり、作品の委託販売契約が実現
●アブダビで開催され、現地セレブも多数来場するという「シェイク・ザイード*生誕100周年」をテーマとした展覧会への出展オファー
※シェイク・ザイード…「UAE建国の父」として知られる、1971年UAE建国後の初代大統領。
●ドバイのインターナショナルスクールで、学生向けの講義・制作ワークショップを行ってほしいとオファー
●ドバイの五つ星ホテル「ル・メリディアン・ドバイ・ホテル」にある日本食レストランにて、JAPAN ZONEにご出展いただいた複数のアーティストの作品展示販売が決定
●現地の大手文化新聞「アル・バヤン」にJAPAN ZONE及びご出展アーティストに関する記事が大きく掲載 >>「アル・バヤン」WEB版の記事はこちら
●会期中の様子が日本国内の新聞記事に:信濃毎日新聞 4/26付
●ドバイ経済新聞にJAPAN TIDEの取り組みを紹介する記事が掲載:「「ワールド・アート・ドバイ」閉幕 アートシーズンの締めくくり」 >>「ドバイ経済新聞」WEB版の記事はこちら
世界中から集まった出展アーティストたちの指紋を集めてこの日の思い出をアートにするプロジェクトにも参加
書道ワークショップのテーマは「平和」。皆さん一筆一筆に心を込めて書いてくださいました!
World Art Dubai閉幕翌日となる4月22日(日)には、世界最大のショッピングモールとして話題のドバイ・モール内に店舗を構える「紀伊国屋書店ドバイ店」にて、日本人アーティストたちによるパフォーマンスとワークショップを開催しました。
紀伊国屋はメトロを降りてドバイ・モールに入ってすぐ目の前
広々とした書店中央に用意されたイベントスペースには、開始早々多くの観客の姿が。ドバイでは貴重な揮毫のライブパフォーマンスは、集まった人々を瞬く間に虜にしました。
パフォーマンスが始まると書店内には続々と人が
続く書道体験のワークショップには参加希望者が殺到。扱いの難しい筆に悪戦苦闘しながらも、皆真剣な眼差しで作品づくりに挑みました。
繰り返し練習を積み、コツを体得!
自分らしい書を完成させ、満足そうな表情を浮かべる参加者の皆さん。
皆さん上手に書けました!
また、日本人ならではの繊細な技巧で魅せる「切り絵」を応用したステンシルアートのワークショップには、鮮やかな色彩で自分らしい世界を表現する女性の姿が多く見られました。
カワイイものにときめく心は全世界共通であることを証明する、華やかなひとときとなりました。
好きなデザインと色を組み合わせ、自分だけのアートを制作
下絵を選び、丁寧に切り取る
切り出した絵柄に色を重ね、グラデーションの美しい金魚が完成!
四万十ひのきを使用した「すしバー」でホンモノの味わいを提供
これまでにご紹介したイベントと並行して、ドバイ有数の一流ホテル・ハイアットリージェンシー・ドバイ内の日本食レストラン・Miyakoでは、高知県須崎市とのコラボレーション企画を実施しました。
存在感抜群のオープンキッチンでシェフが腕を振るう
上質かつ温かみのある雰囲気に包まれながら、和のおもてなしを堪能できる店内
美食とモダンな空間づくりが評判を呼び、日々多くのゲストが訪れる
須崎市で一流の木製品を扱う「土佐龍」の良質な木材を使用したプレートと「迫田刃物」の磨き上げられた包丁を実際の厨房やフロアでご使用いただき、日本の伝統に基づく質の高いものづくりを実感していただこうというこのプロジェクト。Miyakoのスタッフからは各アイテムの機能性と美しさについて高い評価をいただきました。
迫田刃物の包丁をすっかり気に入ってくださったMiyakoのシェフ
扇型の「俳句プレート」はレストランの洗練された雰囲気にもぴったり
なかでも、ドバイではなかなか手に入らないという日本の包丁を実際の調理に使用したシェフは「切れ味最高!握り心地も抜群だよ!」と絶賛のコメントを寄せてくださいました。
ひのきの香りが心地よい扇型の「俳句プレート」も、刺身用の大皿などとしてお客様に提供していただいています。
今回コラボレーションで使用していただいた包丁は、Miyakoのインスタグラムでもご紹介いただきました!
Miyakoインスタグラム(4/20)より
複数のプロジェクトを通じて、新たな可能性や魅力的な出会いに多く恵まれた2018年の「JAPAN TIDE」。ジャパンプロモーションでは、UAEを舞台とした日本文化発信事業をさらに大きく盛り上げてゆくため、今後も積極的な活動を展開してまいります。
アート作品(書・日本画・水墨画等)、手工芸品全般、着物や和小物などの服飾およびアクセサリー類の展示・販売のほか、伝統・地域文化に関わるパフォーマンス出演など、各種分野からのご応募をお待ちしております。
お申込み時には作品(商品)審査がありますが、過去の活動実績の多寡にかかわらず、個人様から企業様・自治体様まで、どなたにも出展・出演のチャンスがあります。
メールまたは郵送にて、ぜひ作品(商品)写真をお送りください。作品を拝見し、最適な出展プラン(ブースサイズ・出展料等)をご提案いたします。
下記、または「お問合せメールフォーム」よりご連絡ください。追って担当者よりご返信いたします。
◎宛 先 : 一般社団法人 ジャパンプロモーション Japan Expo出展事務局 行
◎住 所 : 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6-18-10 海老名ビル 4階
◎電 話 : 03-5766-2450/ファクシミリ:03-5766-2451
◎メール : info@japanpromotion.org
お問合せメールフォーム >>