世界のトレンドをいち早く吸収し、成長を続けるイギリスの首都・ロンドン。自然豊かなこの街には国立の博物館・美術館から、それぞれに独自のムードを漂わせる個性豊かな個人ギャラリーまで数多くのアートスポットが存在し、その多くを入場無料で楽しむことが出来ます。
それだけでなく、街中のいたる所で当たり前のようにアート作品に遭遇することが出来、撮って触れて楽しめるなど日常とアートの密接な関係を身体で感じられる、アートファンなら一度は訪れたい憧れの街としても知られています。
ロンドンのアートシーンを牽引する「プラウドギャラリーグループ」傘下の最も新しいギャラリー・ストランド・ギャラリーは、その名のとおりロンドン中心部のウェストミンスター地区・ストランド通りに位置します。あらゆるクリエイティブなメディアとの強力な関係性を築いているのが特徴で、取材時にはシーンの最前線で活躍する若手アーティストたちによるグループ展が開催されていました。
現在世界各地で開催されているアフォーダブル・アートフェア。その原点といえるのがここロンドンでのアートフェアです。「アフォーダブル」、すなわち手頃な価格でアート作品を購入できるとあって、会場には毎年多くのアートファンが詰め掛けます。
10月20日(木)から4日間行われたイベントには、推定で2万2000人の来場者が訪れました。出展していたのはロンドンを中心に、フランス、アメリカ、オランダ、ベルギー、韓国、タイ、そして日本のギャラリー関係者たち。ジャズの心地良いサウンドが会場を包む中、自宅のリビングルームに飾りたくなるようなポップでモダンな作品が数多く立ち並び、訪れる人々を魅了しました。
一部の富裕層による投資目的のアートフェアではなく、庶民が手頃に買い求めることができるフレンドリーなアートフェアを作りたい、という創設者・ウィル・ラムゼイ氏の想いが形になったアフォーダブル・アートフェア。求めやすい2000ポンド前後の作品の売れ行きが良好で、場内を賑やかに活気付けました。
来場者には40代、50代、60歳以上を中心とした世代が目立ち、落ち着いた大人な雰囲気の中で思い思いの作品を手にする人々の姿が多く見られました。レジに並ぶ購入者の長い列が、イベントの成功と、イギリス国内の芸術に対する関心の高さを伺わせます。会場は終始熱気に包まれ、大盛況のうちに幕を下ろしました。
ジャパンプロモーションでは、伝統美術から革新的なモダンアートまで、多様性に富んだ文化が絶妙なバランスで共存するロンドンのアートシーンに注目し、海外での活躍をご検討中のアーティストのプロモーション、ならびに日本文化の様々な魅力を発信していきます。