【Maison et Objet 2024】
会期:9月5日(木)~9日(月)
会場:Parc des expositions Paris Nord Villepinte
公式HP:Maison et Objet
シャルル・ド・ゴール空港近くの国際展示場、パリ・ノール ・ヴィルパント見本市会場が、メゾン・エ・オブジェの舞台です。130,000㎡の敷地をホール1~7に分けた各エリアは、「インテリア」「食器」「調理器具」などのテーマが設定されています。
年を通じて様々な国際的イベントを開催しているパリ・ノール ・ヴィルパント見本市会場
昨年のメゾン・エ・オブジェに出展した「東京手仕事」には、4事業者のみが参加。しかしその成果を受け、今回は倍以上の10事業者が参加し、江戸切子、手植えブラシ、傘といった日常を彩る逸品から、甲冑、木目込み人形などのデコレーション、着物制作の技術から生まれた服飾品まで、幅広い製品を紹介するブースとなりました。
ホール7の「Unique & Eclectic(ユニークなもの/その他のもの)」エリアに出展した「東京手仕事」は、現地に来場した参加事業者の皆さまと、英語に加えフランス語の堪能な弊法人スタッフがタッグを組み、来場者に商品の魅力を発信。前回の出展時から関心を寄せているバイヤーを含め、フランス、アメリカ、オーストラリアなど、4日間合計で約20ヵ国のバイヤーと商談が実現しました。
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バリエーション豊かな東京の伝統工芸品
一つひとつ作られる商品には、どうしても高値が付けられます。そこには、培ってきた経験や世代を超えて伝わる技術が含まれているからです。量産品にはない魅力と価値をより深く知ってもらうため、会場では事業者の皆さまによる実演や商品説明も行われました。
商品づくりに欠かせない繊細なテクニックや、細部までこだわったデザインなど、そのユニークさをアピールすることで、価格に対する納得感を高めました。
独特の染め模様を生み出す、オリジナルの道具も披露
7つのホールの中には、より芸術性の高い作品を展開する「クラフト」エリアもあり、“特別な空間を生むオリジナル”を求めるバイヤーとアーティストを繋ぐ場となっていました。
その他「テキスタイル」や「インテリア」のエリアなど、多様なジャンルにチャンスが広がっています。
ホール5に設置された「クラフト」エリア
パリ・オペラ地区にある日本工芸品店「Maison Wa」で、メゾン・エ・オブジェと同様の商品を一般客にも見ていただけるポップアップストアを今年も展開しました。さらに同店は、メゾン・エ・オブジェに合わせて行われるイベント「パリ・デザインウィーク」にも参加。約400の参加店舗が一目でわかるアプリなどが配信され、それに従って市内各所を回ることで、デザイン性の高い商品に興味がある人は新たな発見ができます。「Maison Wa」のポップアップスペースにもこれまで日本の工芸品を知らなかった方が訪れ、新たなファン獲得のきっかけとなりました。
日本ファンの客層が多い「Maison Wa」に新たな層が来店
昨年より規模を拡大して、世界にその魅力を発信した東京の伝統工芸品。現代のライフスタイルに合わせて進化し続ける姿に、今後も注目です。
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