「ジュベル・アリ」と呼ばれる世界最大の人工港を中心に自由貿易が進められ、今や中東経済の中心地とまでいわれるようになったアラブ首長国連邦(UAE)の都市、ドバイにて2023年3月9日(木)~12日(日)の4日間にわたり「World Art Dubai 2023」が開催されました。
コロナ禍の際におこなっていた⼊国規制もいち早く緩和、撤廃されていたドバイ。その経済状況は、多くの注目を集めた「ドバイ万博(2021年10⽉から翌年3月)」開催以降も堅調に推移しており、日々著しい成長を続けています。また、世界的にも特に治安が良い都市としても知られており、「世界経済フォーラム」が発表している安全度ランキング(2019年)では日本を抜いて7位(日本は10位)にランクイン。各国から数多くの裕福層が集う理由の一つにもなっています。
豊かで安全。そんな素晴らしい環境のなかで開催された今年のWorld Art Dubaiは、世界50カ国から300以上の出展者、約7000点の作品が展示され、過去最高だった昨年を上回る来場者で会場は埋め尽くされました。
そのなかにおいて私たち「一般社団法人ジャパンプロモーション」は、World Art Dubaiのオフィシャルパートナーとして、日本人アーティスト計53組、1団体の出展を全面的にサポート。日本文化発信事業・JAPAN TIDEの一環として最大規模のブースを展開し、数多くの関係者、来場者にジャパンアートの存在感をあらためて示した次第です。
Worl Art Dubaiの会場となった「DUBAI WORLD TRADE CENTRE」は、年間入場者総数300万人を超えるドバイ有数のイベントスペースです。会期中の気温は平均約24度。館外においては南国特有の湿度を感じつつも、移動の際においても汗をかくこともないほど快適な気候に恵まれました。もちろん館内は空調設備がしっかり整っています。
初日となった3月9日は、一般公開を終えた19時より、王族をはじめとするVIP招待客のみが入場できる内覧会を開催。ドバイ文化・芸術庁長官のHer Excellency Hala Badri氏をはじめ、DUBAI CALTURE ファインアート部門ディレクター Khalil Abdulwahid Hassan氏や、ドバイの有名アーティスト Ahmad Rukni Al Awadhi氏なども来場。著名なコレクターの方々も多数、ジャパンプロモーションのブースに足を運んでくださいました。
二日目以降においても、繊維製品貿易会社社長のFatma Rashed氏や、Mall of Dilmuniaの元・CEO(バーレーン)のRebecca Arnold氏、紀伊国屋書店ドバイ店の店長 Naoya Morishita氏など、VIPの方々が続々とご来場。会場は常に華やかな雰囲気に包まれていました。
それにしても驚いたのは、ご来場いただいた方々が乗ってこられた車の絢爛豪華さ…。日本ではなかなか見ることができないような高級車、スーパーカーがまるで普通車のようにトレードセンターの車停めスペースに横付けされる様はまさに圧巻。まるで世界的な映画祭にきているかのようです。
本年度、個人アーティストでは一番大きなスペースを構え、JAPAN TIDEゾーンの中でもメインとなったブース。その繊細な花の作品が織りなす美の世界と独特の技法による一連のアートワークは、中東のみならず、ご来場いただいた各国のお客様や要人の方々からも、多くの賛辞と評価をいただきました。
日本人ならではの繊細なタッチに魅力を感じるとお話くださった現地のアーティストの方。お祭りをモチーフにした作品に心から惹かれると伝えてくれたロシア人のご夫婦。また、フィリピンの女性の方は、あるアーティストの作品から醸し出されるハッピーな雰囲気に「大好き!もうたまらない」と大興奮されていました。
今回の開催では、フランス・パリで開催されたJapanExpoから引き続き、伝統工芸品に光を当て、匠の繊細な「手仕事」の魅力を世界に発信する東京都のプロジェクト「東京手仕事」が、全8事業者のブースを構えて出展。このプロジェクトを統括する東京都中小企業振興公社の方々も渡航し、事業者様とともに販売促進に尽力しました。
ジャパンプロモーションでは、今回ご出展いただいたアーティストによるアートパフォーマンスもサポート!アートウォークへの参加に加え、計7回にわたってアーティスト単独によるパフォーマンスをを開催しましたが、いずれも大きな人だかりができるほど大好評に。終了後も多くの来場者から記念撮影を求められるなど、その想定をこえた盛り上がりに、参加アーティストはもちろん運営スタッフもびっくり…。ジャパンアートへの関心、これは本物です。
アーティストによるワークショップも開催。作業スペース確保の都合上、先着順となった会場には、現地の子供たちを中心に数多くの来場者が訪れ、長い待ち時間をものともせず、素敵な笑顔でアーティストとともに様々な作品の制作を行いました。
また今回は、会場内に日本のマンガとアニメ文化の魅力を紹介する「MANGA/ANIME ZONE」が新設され、ブースでの情報発信の他、日本を代表するアニメ、「巨人の星」、「ドクタースランプアラレちゃん」、「ベルサイユのばら」などの制作に携わったアニメーターである河崎洋子氏によるトークショーや、漫画家の杉山祐子氏によるワークショップを開催。こちらも大人気となりました。
ジャパンプロモーションのブースには数多くのご来場者が訪れ、個性あふれる作品の数々を吟味されている様子が見られ、当日に成約に至るケースも。また、会期後に問い合わせが入り、成約されたというお話も数多く寄せられています。
毎年、高い注目を誇るアートフェアとなっているWorld Art Dubaiには、多数のメディアが取材に訪れ、各所でインタビューが行われました。そのなかの一つ、「Al Ghad TV」の動画コンテンツにおいて、ジャパンプロモーションブースの様子も紹介されています。
▼Al Ghad TV (1分30秒~)
「World Art Dubai 2023」は、出展アーティストをはじめとする皆様のご尽力によって無事に幕を閉じることができました。今後も当法人は、魅力あふれるアートフェアへの参画を目指し尽力してまいりますので、何卒、宜しくお願いいたします。
最後に、今回ご出展いただきましたアーティストの言葉をお借りしたいと思います。「英語が喋れない私に、周りのアーティストや来場者の方々は、とても優しく接してくれて、心から“平和”を実感しました」。
いまだ終結していないウクライナ戦争。世界中が平和である、とはとても言えない情勢が続いていますが、このWorld Art Dubaiの会場には、言葉の違いや国境、宗教を超越した『純粋にアートを楽しむ日常』が確かに存在しました。このことを本当に嬉しく思います。皆様、ありがとうございました。
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