2015年11月27日~29日、イギリスで最大級のジャパンフェスティバル「ハイパージャパン・クリスマスマーケット」が、ロンドン・タバコドックで開催されました。
来場者は年々動員数を拡大し、6万人以上もの人々がイギリスのみならず、フランス、ベルギーなど近隣各国から訪れました。なかでも、伝統文化パビリオン「雅 ―MIYABI―」では、美術品や工芸品などの作品展示・販売、ワークショップ、伝統芸能ステージが繰り広げられ「本物の日本を体感できる」と高い注目を集め、連日、多くの日本ファンで溢れかえりました。
会場は、タワーブリッジとロンドン塔のすぐ近くに位置するタバコドック。デザインやアートの発信地となっているスポットです。チケットはどの日も完売状態。人々が行列をつくり、日本への関心の高さがうかがえました。
工芸品や美術品、絵画、書など、日本の美意識を体現した作品がところ狭しと並びます。来場者からは「美しくてスタイリッシュ。繊細な技術がすばらしい!」「まるで日本を旅したような気分!」など、驚嘆の声が続々と。多くの人が出展者の説明に真剣に耳を傾け、購入品を大切に抱えて帰られる姿が印象的でした。
ライブパフォーマンスやワークショップを通じて、アーティストと来場者が触れ合えるのも大きな魅力のひとつ。ライブパフォーマンスがはじまると、目の前で「日本の技」を見ようと、大きな人だかりができステージ周辺は熱気に包まれました。また、ワークショップでは子どもからお年寄りまで、「日本のものづくり」に熱心に取り組む様子があちこちで見られ、来場者とアーティストの活発な交流が育まれました。
パビリオンの多くがイギリス企業や輸入業者という中で、伝統文化パビリオン「雅 ―MIYABI―」では、日本の伝統とアイディアに満ちた美術品や工芸品を出展。
オリジナルで質の高いクリスマスグッズやプレゼントを求める、目の肥えたお客様を満足させる作品で、販売面も好調でした。
日本からは、経済産業省やクールジャパン機構の職員などが訪れて各ブースを丁寧に視察されていたほか、主催者のクロスメディア社からも来年のパビリオン拡充の話をいただいています。日本の持つ、唯一無二な伝統美をどのように表現していくか、新たなる挑戦が始まります。