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【海外展開事例集 vol.15】海外出展経験を活かして新たな活動のチャンス、創作のアイデアを掴む(猪俣一博様)

2020.6.22
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「海外展開事例集」vol.15公開!

これまでジャパンプロモーション運営のイベントにご出展いただいた方々にインタビューを敢行し、皆様が実際に目の当たりにされた世界各国のリアクションや、その後のご活躍について貴重なお話を伺う「海外展開事例集」シリーズ。

シリーズ15回目となる本項では、組子作家の猪俣一博様に、ひとつの海外出展経験を次に繋げたフランスでのエピソードや、ものづくりからプロモーションまで、常に並々ならぬエネルギーを要する作家活動への志を伺いました。

≪過去の記事はこちら≫
vol.1「ご当地キャラとSNSを組み合わせたPR戦略で観光誘客に成功!(須崎市元気創造課 有澤聡明様)」
vol.2「現地の反応が何よりの収穫!たくさんの気付きを得たJapan Expo Paris出展(九州経済連合会 重吉二憲様)」
vol.3「海外出展経験が“おやべメルヘンパーティー”開催のきっかけに(富山県小矢部市観光振興課 船見幸広様)」
vol.4「海外出展で地元の魅力を再発見 現場対応力のアップも大きな武器に(栃木市役所総合政策部 小林博己様)」
vol.5「「阿波踊り」を世界の共通言語に(創作舞踊集団 寶船様)」
vol.6「「多角的なアプローチで 世界に通用する日本の美を追求(KIRIE様)」
vol.7「世界の舞台で 生きざまを伝える書を(福詩家たろう様)」
vol.8「五感を刺激する 新次元の書を目指して(美帆様)」
vol.9「グローバルなステージで伝統の技と心を磨く(「あめ細工 鶴藤」たかこ様)」
vol.10「描くことを通じて伝える「日本の祭り」の魅力(川瀬忠様)」
vol.11「気づけば世界はこんなにも身近に!自己PR、展示にも工夫を凝らしました(おりがみあーと 岡本佑子様)」
vol.12「世界を舞台に自分の表現を追求できる喜びを知る(星野友利様)」
vol.13「インスピレーションを研ぎ澄ませながら自分らしいスタイルで世界へ(宮内紀子様)」
vol.14「世界にファンをつくり新たな市場を開拓!日本の伝統工芸をネクストステージへ(EMU様)」

 

≪現在の活動について≫

フランス出展をきっかけにヴェニスのアートフェアへの参加が決定

組子ならではの精緻な美しさが光る猪俣氏の作品は海外人気も高い

現在は商品の受注制作を中心としながら、国内外のアート展、インテリア展に参加しています。海外出展をするようになってから、国内だけでなく世界中からのお問合せが増えました。これまでに各国の展示会に参加してきましたが、あらゆる国から人が集まるヨーロッパの中心であり、訪れた人々の多種多様なリアクションがその後の制作への重要なヒントになるといった意味で、フランスでの活動は特に大切なものと捉えています。
また、海外展への参加は作品の販売・プロモーションだけでなく、次の新たな活動のきっかけ作りの場としても非常に有効です。数年前に出展したフランスの展示会で作品を知ってくださった方から、このたび直接ご連絡をいただいて4月の「Venice International Art Fair 2019」に参加することも決まりました。これからも様々な国で出展を続けつつ、いつか海外個展も実現したいと思っています。

 

≪アドバイス・今後の目標≫

「継続」することで思いを伝える

2017年には中国・深圳のアートフェア「The 13th China(Shenzhen)International Cultural Industries Fair」にも出展

海外の展示会に参加する際は、時間を有効に使ってその国の文化を出来るだけたくさん吸収して帰るようにしています。各国で好まれるテイスト、流行、人々の様子を直に感じることで、その後の作品表現にも良い影響が出てくると思っています。
それから、何より大切なのは「続けること」です。続けるうちに、自分にあった展示会とはどんなものかがわかってきますし、その道の知り合いが増えて、良い展覧会を紹介していただけることもあります。ヨーロッパはイベントごとのコンセプトがはっきりと分かれる傾向にあるので、自分の作風に合う展示会を見つけることはとても重要です。海外に出展し続ける、作品を作り続ける、SNSでの情報発信を続ける……など、「続ける」ことを通じて、自分自身を表現する。大なり小なり、そういったチャレンジの積み重ねが、最終的に良い結果へと結びつくのだと思います。

 

≪成功のノウハウ≫

【出展前】
●国内のアート展、インテリア展に出展
●HP、SNSを通じた情報発信
●「にいがた産業創造機構(NICO)」を通じた各種メディア掲載・出演(雑誌、新聞、TV、ラジオなど)

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【サポート・工夫】
●インターネットで事前に各国の流行をリサーチし、出展作品に反映。
●出展するイベントだけでなく、空いた時間を活用して他の展示会にも足を運び、各国の文化や傾向を積極的に体感する。

★Point★
ヨーロッパは日本よりもイベントごとのコンセプトがはっきりと区分される傾向にあるため、自身の作風に合う展示会を見つけることが大切。

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【成果】
●会期中の販売は勿論、出展そのものがその後のPRに繋がり、国内での受注が増加。
●海外出展を通じて国際舞台での認知度が上がり、各国から見積り依頼を受けるように。

★Point★
購入者のなかにはインテリア業界に勤めるイタリア人など近い業種の人々も含まれ、出展を通じて世界規模で横のつながりを広げられた。

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【その後】
●海外個展の実現を目標に、国内外で活動を継続。ジャンルの枠を超えた表現で人々の心に訴えかけるものづくりを行う。

★Point★
国内では既に安定した受注が得られているので、今後は海外での活動を重点的に行っていく予定。

 

猪俣様、貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました!
続くvol.16では、福井市役所ご担当者様に海外展開にあたってのイメージ戦略や、Japan Expo Paris出展を機に実現した世界的映画俳優とのコラボレーションに関するエピソードを伺います。

 

◎お話を伺った人:猪俣一博様

【ご出展いただいたイベント】
Japan Expo Paris USA(2013)
The 13th China(Shenzhen)International Cultural Industries Fair(2017)
HYPER JAPAN「雅 MIYABI」(2017)

●猪俣美術建具店 ホームページ>>>https://k-ino.jp/
●猪俣美術建具店 Facebook>>>https://www.facebook.com/k.ino.kumikoart

★「海外展開事例集」シリーズは毎週月曜更新!同記事はジャパンプロモーションのnoteアカウントでも公開しています。

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